ピル外来
低用量避妊薬(低用量ピル)はヨーロッパ・アメリカをはじめ世界中で40年以上も前から使われ最も普及している薬のひとつですが、日本でもやっと認可されました。
低用量ピルの計画的な服用は、望まない妊娠を避けてくれるだけでなく、生理周期の安定や生理痛が楽になったり、月経量が減少するため貧血の改善といったさまざまな効果があります。
生理前の落ち込みやイライラも軽減し、PMS(月経前緊張症候群)に対しても効果が期待できます。
※ピル処方は自由診療です。
低用量ピルの服用で期待できる効果
女性特有の病気への予防
●ガンの予防効果
子宮体ガン・卵巣ガン・大腸ガンの予防が報告されています。
●乳房に対する効果
乳腺症の改善・乳腺の良性腫瘍の発生を抑制します。(最近の研究では乳がんの発生は増加しません)
●子宮内膜症への治療効果
今後、子宮内膜症のもっとも副作用の少ない、安全な治療薬としての効果が期待できます。


ホルモンのバランスが整います
●ニキビ・多毛症への効果
ピルの服用により、ホルモンバランスの乱れを整えることができ、また男性ホルモンの産生・活性を抑えるため、『大人のニキビ』の改善には特に効果があります。
低用量避妊薬(低用量ピル)の処方
当クリニックでは不安のある方のために、避妊薬の不安や疑問に納得のいく説明を行った上で処方をし、専門医がしっかりとサポート致します。
治療内容
問診により内服薬処方での治療となります。
費用
1シート:28日分 2,100円~2,300円(税込)
※その他診察料(初診1,050円、再診520円)が別途かかります。
期間
服用期間に制限はありません。
回数
毎日服用
副作用(リスク)
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服用開始時に10人のうち1~2人の方に軽度のはき気・頭痛などの『つわり』のような症状が現れることがあります。ただしほとんどの方は数日のうちに症状が消失します。
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生理の前に乳房が張る場合があり、症状は1~2ヶ月続くことがありますが、特に異常というものではありません。
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服用1~2ヶ月の間で、10人のうち1~2人は少量の出血が起こることがあります。
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最も注意するべき副作用は、静脈の中で血液が固まってしまう『静脈血栓症』の発症が起こるかもしれないことです。
女性は月経や分娩など出血のリスクがあるため、女性ホルモンに血液が固まりやすくする作用があります。この働きが過剰な場合、ふくらはぎの深部の静脈に血栓を作る場合があります。
ピルは口から服用する合成の女性ホルモンのため、非常にまれに静脈血栓を誘発する可能性があります。頻度としては妊娠の1/10くらい*です。タバコも静脈血栓のリスクが上がりますので、ピルを服用される方は禁煙に努めてください。静脈血栓を防ぐには、スポーツ飲料などで積極的に水分摂取し、同じ姿勢のまま長時間座っていないで足を動かすことが大切です。初期の症状は『ふくらはぎの痛み』『赤くはれる』ことから始まります。症状が疑われる場合はすぐにクリニックを受診してください。
*妊娠中の女性ホルモンは妊娠していないときの1,000倍にもなるため、静脈血栓症の危険性が高くなっています。

生理日のコントロールについて
低用量ピルの計画的な服用で生理の日をコントロールができます。

▼生理の日を早める場合
早めたい生理の1つ前の生理の3日目までにご来院ください。
▼生理の日を遅らせる場合
遅らせたい生理が始まる5日前までにはご来院ください。
▼副作用(リスク)
はき気、頭痛、胃痛、倦怠感などが現れることがあります。
▼料金
4,720円(税込)
※追加の診察・検査料が増える場合があります。
優先的にお呼びしておりますので、予約なしでお越しください。
緊急避妊薬(事後避妊)・アフターピル
アフターピルは、原則、性交後72時間以内に飲んでいただく避妊薬です。
こんな不安があるときに
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コンドームをつけてしたのに、破れてしまった。
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コンドームを使用しない性行為があった(膣外射精を含む)
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行為中にコンドームが外れていた。
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合意のない性行為の被害にあった。
黄体ホルモンのみのお薬なので、血栓症のリスクはありません。
服用することで排卵を抑制するので、服用は早ければ早いほど避妊の可能性が高くなります。
既に排卵していれば効果は期待できません。
※
100%避妊効果がある訳ではありませんので、ご了承ください。
▼副作用(リスク)
不正出血、吐き気、頭痛、腹痛、眠気など。時間が経てば徐々に症状が消失していきます。
▼料金
9,900円~16,500円(税込)
※追加の診察・検査料が増える場合があります。
優先的にお呼びしておりますので、予約なしでお越しください。
望まない妊娠で中絶(人工妊娠中絶)をお考えの場合も、お気軽にご相談ください。
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